「UD:CASA」in新宿FACE大会

いつもながら、大原選手の応援と言うことで行ってますが、まさか後藤洋央紀と試合するとは・・・
仮にも新日本の選手。しかもヘビー級に押し上がってIWGPを狙う人と・・・
そんな中で大原選手にひこにゃんを差し入れ(笑)カウンター席とあって見易さはバツグン。
 
■第1試合(3WAYマッチ)
野橋真実 vs フジタ“Jr”ハヤト vs ●ムルシエラゴ
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面白い構図として野橋、ハヤトはみちのく、ムルシは大阪でやっているだけに少し色がでた感じとなった。
結局は団体の期待感の多い野橋が勝った感があります。ハヤトは自慢の蹴りで脚を痛めたか?
ムルシは綺麗な飛びは大阪のあの人(ビッグ1みたいな人ね)と同じなのだが決め技がない。
決めたのは野橋の逆打ち。
 
■第2試合
折原昌夫 vs パッション長谷川●
「UD:CASA」のテーマは若手選手の挑戦なだけに、あまりシングルでは弱さを感じる長谷川がなんとルードの中のルード折原と一騎打ち。もちろん試合は一方的な折原の試合。場外での椅子攻撃、ロープ引きずりと容赦ない。

ただ、さすがに折原もちょっと加減をしていた動きはあった。かえって折原の技量を試された試合にも見えた。
長谷川の反撃があまりにも弱くまるでストーカー市川だった。
最後は椅子攻撃を頭から受けたが折原がレフェリーに危害を加え反則負け。
折原の活躍については消化不良な気がしたが、試合は及第点かな。
ただ、試合後の「ええーっ!!」の観客の声は印象に残った。
 
■第3試合
ウルティモ・ドラゴン田島久丸 vs TAJIRI、●KUSHIDA
休憩前にドラゴン校長のカードがあるのは「UD:CASA」ならでは。でもそのカードが師弟タッグ同士の対決ってのは華があります。
とにかくTAJIRIさんの立ち回りがうまく観客と時にはおどかし、時には茶化したりそのエンターティナーぶりはまさにメジャーリーガーです。KUSHIDAも一時期ハッスルではTAJIRIとは師弟決別していますが、やはりよく連携の取れた2人でした。

一方の田島はその連携に苦しむわけだが、体格のよさは髄一でラリアットなどのパワー殺法で反撃していく。
試合の中で思ったことはドラゴン校長の試合に関してはコーナーにあるロープ(ターンバックルのカバーの紐)を試合の権利が無い選手は持っているのですが、意外な厳格なルールに疑問。普段やってる人を見ないもので・・・
完全にTAJIRIが観客の心はつかんだのですがやはりウルティモ・ドラゴン。最後はKUSHIDAにアサイDDTを決めて勝利。
 
■第4試合(セミ・ファイナル)
エル・ブレイザー、●南野武 vs NOSAWA論外、○MAZADA
闘龍門のセンスある若手が海千山千の東京愚連隊に挑む。
東京愚連隊の客のなじり方が非常にうまい。黄色い声援を真似て客を茶化したり相手コールに本気で怒ってみたりと。
いつも気になるお客さんっているもので「ミラニートぉ」「エル・ブレイザーぁ」って言って応援している人が一緒で笑えるのね。
いつもと違う展開なのは、エル・ブレイザーがかなり攻められるパターン。今まではのほほんとしていたが先の覆面ワールドリーグの義経以来彼になにか自覚や責任感が出てきたのかな?と感じた。
おそらくエル・ブレイザーとしては今まででになかった熱く、苦しい戦いだったと感じる。

東京愚連隊の試合運びのうまさに魅了。エル・ブレイザーの空中技もほどほどに、南野がMAZADAに締められ、同時にNOSAWAもブレイザーを捕獲。南野が落ちてしまってギブアップ負け。

■第5試合(メインイベント)
後藤洋央紀 vs ●大原はじめ

メキシコでルードユニットで活躍している2人の対決。後藤は日本に帰国したため決別へのけじめマッチとなった。またこの試合はNWAのベルトをもった者同士の対決でもある。
体格差はあって苦戦が予想される大原はいつもの戦法ではなく滅多に見せないジャベで後藤を苦しめた。

途中五等も脚を痛め苦戦。その中で大原の蹴りは一段とよくなったし、このユニットのおかげで技のバリエーションも増えた。オードソックスな中にまだ磨きがかかってきた。
しかし、相手はやっぱヘビー、1つの技が大変重たい。ヘビーと戦わない大原にとってはこれほど厳しい試合もなかったかと。それでもデルフィンを破ったり、最近では健介、中嶋くんを相手にしたりといい経験をしている大原も後藤を投げた。これだけでも十分。
最後は昇天で敗れるわけですが、試合後のMCは本気のコメントでした。
メキシコでの苦労、感謝。そして互いに頂点を目指す誓い。
久々に熱い試合を見させていただきました。
後藤はIWGPヘビー、大原はCMLLのタイトルを目指す。この2人に期待していただきたい。