ももいろクローバー

結成4年を経て、ついにAKB48がシングル「RIVER」でチャート1位を記録。ファン層が中高生に移行する中、AKB48をこれまで支えていた多くの30代以上のファンが今、ポストAKB48として最も熱い視線を寄せているのが、大手芸能プロダクション・スターダストプロモーションが手がけるアイドルグループ「週末ヒロイン ももいろクローバー(以下、ももクロ)」だ。

 AKB48はCDを1枚買うと1回握手できるが、ももクロはCD1枚でツーショットチェキが撮れるという大サービスっぷりでヲタをトリコにしている。そんな中、ももクロが11月11日に発売した2ndシングル「未来ヘススメ!」がデイリーチャート初日で6位、ウィークリーで11位という好記録を叩き出した。しかし、このシングルで"AKB商法"と揶揄されたAKB48に匹敵する、"ももクロ商法"を展開していたことが判明。CDを50枚、5万円分購入すると、そのファンのためにオリジナルDVDを制作するというキャンペーンを行った。しかも、公式ホームページでは告知せず、現場のみでアナウンスするという、まるでヲタの忠誠心を試すかのような販売方法を展開していたという。AKB48からももクロに"推し変"した30代のヲタは次のように明かす。

「AKBの現場は本当に若い新規ファンが増えました。1年前のシングル『大声ダイヤモンド』までは好きなメンバーと30秒ぐらいは気楽に握手できたのが、今はたった2秒でスタッフから剥がされます。握手会はただ握手がしたいんじゃなくて、会話をしに行ってるんですが、もう一問一答も成立しない状況です(泣)。そんな中、出会ったのがももクロでした。デビュー曲『ももいろパンチ』はデイリー初日11位だったんですが、その発表を聞いたメンバーたちが抱き合って泣くんですよ。それを見てもらい泣きして......。AKBでも卒業発表や生誕祭で何度も涙腺を緩ませてきたんですが、順位という目標に向かって一丸となっているももクロには、今のAKBがどこかで失くしてしまった、情熱と勢いを感じています」

 そんなももクロだが、今回の"ガチンコ"すぎるPR活動が一部のファンから批判を浴びる結果となってしまった。しかし、あるアイドル雑誌編集者は次のように語る。

「今回のももクロのキャンペーンでは、各メンバーのTO(トップオタ)を目指すファンたちが、惜しげもなく5万円を支払ったそうです。あるももクロ古参ヲタは『世界で唯一無二のDVDが作ってもらえるなら、5万は安い』と断言していましたよ」

 ももクロは、中3ながら身長164cmのクールビューティー・早見あかり、デビュー当時の平野綾を彷彿させる愛らしいルックスの玉井詩織、しっかり者のリーダー百田夏菜子EXILEのバックダンサーを務めたこともある有安杏果、腰まであるロングへアーが印象的な最年少の佐々木彩夏、"幽体離脱少女"を名乗る不思議キャラの高城れに、と幼いながら可能性の萌芽を感じさせる逸材ぞろい。リーダー・夏菜子は今回、デイリー6位発表の際に次のように語った。

「デビュー曲は、(デイリー)11位で10位以内に入れなくて、2ndは6位で、5位内には入れなかった。これは神様が私たちに目標を与えてくれているんだなって。どんどん神様に与えられたものをクリアしながら、みんなとがんばりたいと思います」

 少女らしい「神様」というモチーフを用いながらも、内に秘めた闘志は、アイドル界の頂点に立つ勢いを感じさせる。幼き少女たちに、大人の競争原理の象徴たるランキングの順位を語らせるのは酷かも知れないが、それが芸能界で生きる現実なのかもしれない。所属事務所は性急な売り方はせず、地に足をつけ、実力に見合ったプロモーションを仕掛けてほしいものだ。
(記事転載)
 
いやはや。
1度みなきゃいかんよな。

これだったら高井つきなは損してるよね。
SKE48にも戻れないしももクロの旬を逃しているしで。