ウルティモ・ドラゴン20周年記念興行in後楽園ホール

さて、横では女性の園と化していた後楽園。まさかこの興行を見て東京ドームに行った人など・・・いるわきゃない。
さて、10時前に到着しダラダラ。結局チケットがはけず会場入りがギリギリ。さすがにいつもの衣装もしてません。会場の入りは・・・まあまあ。正直北側を封じるかどうかの客入り。でも、四方はガッチリ埋まり名だたる関係者も多くいた。で、いつもの場所に三遊亭楽太郎師匠がいることはいつものことで、まずは校長から挨拶があり試合に。
 
■第1試合
エル・ブレイザーフジタ“Jr”ハヤト vs 南野武、●野橋真実
まあ、最初の試合は「闘龍門の第1試合」だけに盛り上がる試合に。ここにエル・ブレイザーが出ればそれだけで十分。ハヤトの蹴り、南野の重さのある技、野橋の気合すべてがよかった。しかし、おいしいところはすべてエル・ブレイザー。技はキッチリものすごい飛び技を披露する。
最後はロープを走り渡り蹴る荒業ライトニング・ストラックで3カウントを奪った。

 
■第2試合
下田美馬 vs 堀田祐美子
(レフェリーは松山勘十郎
20年目をメヒコ海外修行という下田の記念試合。下田はいつものヒラヒラ豪華衣装ではなくカイヤ風のピチピチ衣装で登場。コールがあるとピンクのリボンでリングが埋まった。なかなか処理ができなかったのはやはり今回若手が少なくリング回りの整理が難しかったようだ。
堀田は松山を引き連れて登場。「闘龍門の第2試合」はやはり笑いの試合。ただし、松山の本当のセクハラを下田に行い一部客席は引いていた感もあった。最初は堀田に肩入れしていた松山が以降下田を味方し高速カウントで堀田をラ・マヒストラルで固めた。
ただ、この試合にクレームをつけたのは三遊亭楽太郎師匠(闘龍門理事長)松山のレフェリーにダメ出し。ドラゴン校長も納得。再試合を休憩後に行うことに。もちろん松山を含めての3WAYマッチ(笑)

 
■第3試合
NOSAWA論外、○竹村豪氏 vs アレクサンダー大塚、●ラスカル松崎
NOSAWAがひさびさに東京愚連隊として登場。コージー富田に見えるアレクとボディーボードキャラの松崎を相手。NOSAWA論外もジュニアなのだが松崎はNOSAWA論外が大きく見えるぐらい小さい。それでも見せ場は作った。
一方大塚がうまく受身をとれておらず途中太ももを切った傷があったりをいいところをあまり見せられなかった。一方NOSAWA論外は大塚に「ハゲ!」と精神的にダメージを与え(ってNOSAWAも坊主である。)追い詰め、東京愚連隊はさすが連携がバツグン。竹村が最後パワーボムで松崎を沈めた。

 
■第4試合(闘龍門CANADA提供試合 UWAハードコアレスリング タッグマッチ)
ジョー・ポッター、オシリス vs ダン・パイザン、テリック・ワイルド
ダン、デリック組は一言で言うとアメリカンというかWWEスタイル。日本人のモデルマネージャーを引き連れての入場。(この日本人モデルの女の子より小さいレスラーって・・・)
一方オシリスオシリーナとは関係ない)ポッター組はハリー・ポッターのテーマで登場。今回の掘り出し物ジョー・ポッターへの反応は早かった。なんせポッターによく似ているだけになんとも。まあ、前に自主興行のときよりはよくなっていて、ハードコアの意味が分からなかったのだが、どうやらポッターの道具を使ってもよいためのルールだった。スティックで魔法をかけ(ポイズン澤田の呪文並み)ほうきで空を飛ぶようにプランチャを決め大いに会場を沸かせた。
ただ反撃はここまで。最後はデリックに押さえ込まれた。ただし、ポッターにパンツをつかまれお尻を見せる失態。とことんアメリカンでした。

 
■第5試合
獣神サンダー・ライガーミラノコレクションA.T.、●岡田かずちか vs TAJIRI折原昌夫、○大原はじめ
よく見ると、TAJIRIもモンスター軍ということを考えると岡田以外はすべてヒールである。(ただし、ライガー、ミラノはC.T.U.解散後は方向が変わるかも)こうなると一番分かりやすいのは岡田のローンバトル。折原のこれぞヒールと言うテクニック、TAJIRIの小ばかにしたようなインリン様の僕のような動き、そして大原の客なじり。(これは大阪プロレスでいい経験したと思う。)大原の日本でもこのスタイルも可能であることを確立した感がある。ライガー、ミラノは強豪だったが、折原、TAJIRIも歴戦の雄。大空中戦でライガー、ミラノ、岡田が飛んだが、最後は岡田と大原に結果をゆだねた。
そして決まったのは岡田のジャーマンではない、大原の速攻のDo it!Nowが決まった。(ただ、本人はこれはそうじゃないといいそうだが)
試合後、岡田が新日本プロレス入団を発表。それと同時に闘龍門卒業となった。ハッキリした卒業セレモニーは闘龍門初となる。昔、闘龍門JAPANDRAGON GATEになるときに団体ごと卒業宣言をしたことがあったが。
岡田かずちかがどう新日本をわかしてくれるか注目したい。


 
■第6試合(3WAYマッチ
下田美馬 vs 堀田祐美子 vs ●松山勘十郎
第2試合の再戦。まあ、松山勘十郎の動きは相変わらずで、堀田も下田と松山退治に。
結局あっけなく松山が丸め込まれ、下田の記念すべき試合を飾った。

 
■第7試合(セミファイナル)
サムライ・シロー vs ●田島久丸
あの越中詩郎サムライ・シローで登場!羽織・袴姿で登場したシローさんに感激。
最初こそは田島の攻撃があったが、完全に受けきってた感がありました。しかし、越中さんって本当に尻・尻・尻なんですね。細かいヒップアタックにジャンピングヒップアタック、そしてトップロープからもヒップアタック。いやぁここまでこだわりがあると面白いです。田島久丸は完敗ですな。


 
■第8試合(メインイベント)
ウルティモ・ドラゴン佐野巧真 vs エル・テハノJr、●ネグロ・ナバーロ
デビュー戦のほぼ再現(テハノの父親は亡くなってるので)となった一戦はウルティモ・ドラゴンも浅井嘉浩的なコスチュームで登場。ガウンは当時のもので、大原も最近譲り受け使用していたもの。そして、引退したパートナー畑さんを加え3人の“ラ・ペルシア・オリエンタル”を再現。

あとは船木誠勝も花束贈呈にかけつけた。
ドラゴンの衣装は浅井時代の忍者スタイルと融合させたものになっておりここにもメモリアルを感じさせる。試合はドラゴンのフルコース。もちろん代名詞ラ・ケブラーダを決め、最後はアサイDDTをナバーロを沈めた。いささかテハノJr、ナバーロの2人には戦いづらい雰囲気だったとおもわれ。

(試合後)
葛城ユキライオネス飛鳥が来ていたのですが、ライオネスさんは近くにいたのに気づかず・・・
あとは楽太郎師匠の言葉がいかにも笑点の腹黒といわれるだけあってブラックに飛んだMCでした。

(抜粋)
おめでとうというか、ひとつの節目。これからも世界中走り回っていくと思う。今まで彼のいろんな曲折を見てきたけど、離れていく者もいて、来る者もいて、通り過ぎていくヤツも、超えていくヤツもいた。メキシコで成功し、日本でこれだけの人をだましてきた、それだけはほめてやる。親友の天龍(源一郎)に紹介され、同い年でレスラーやってる浅井にだまされていろんなレスラーを紹介されたけど、よくぞだましてくれた。これからもみなさん、プロレスに、ルチャにだまされて、浅井にだまされてください。プロデューサーとして、レスラーとして活躍する浅井と一緒に歩いていって、ひとつの時代を終わらせるまでついていきます。これからも闘龍門メキシコを震源地に、イタリア、カナダ、アメリカの連中をだましていって、みんなにマジックをかけていくと思う。彼のプロデュース能力がプロレスをおもしろくすると思う。これからも日本を見捨てないでくれ
 
この「だまされて」「だまされる」って言葉が印象に残りました。そう、アイドルにしてもプロレスにしてもどんな興行も「だまされる」が無いときっかけにもなりません。だまされるという「勧め」からはまっていくのでしょうね。
この言葉を大事にして北湖さんもだまされて、だまされ続けようと思っています。
なので、見ていないプロレス、アイドルについても「だまされに行く」つもりで見に行こうをおもってます。